EP.6

AIで問い合わせ共有ボードを作った。「誰かが返信したはず」は防げるか

問い合わせの未対応・対応中・完了を別々の画面で共有し、担当変更が本当に反映されるか実環境で確かめました。

問い合わせフォームからメールが届いても、それだけで対応漏れがなくなるとは限りません。

複数人で店を運営していると、こんな行き違いが起こります。

誰かが返信したと思っていた。でも、実際には誰も返信していなかった。

そこで今回は、問い合わせごとに「未対応・対応中・完了」と担当者を表示する、小さな共有ボードを作りました。

問い合わせ共有ボードを試す

表示される問い合わせはすべて架空です。本名・メールアドレス・電話番号を入力する欄もありません。発行された共有URLは、画面確認のためだけに使ってください。

先に結果

2026年9月6日、公開環境で二つの独立した接続を使って確認しました。

画面Aで問い合わせ Q-101 を「対応中」、担当を「レン」に変更。その後、画面Bから同じ共有ボードを読み直すと、状態と担当者の両方が反映されていました。

画面の表示だけを変えたのではなく、共有データを読み書きするところまで動いています。

作ったもの

  • 未対応・対応中・完了の三列ボード
  • 問い合わせごとの担当者
  • 別の画面で同じデータを見るための共有URL
  • 10秒ごとの自動更新
  • 30分後にデモデータを初期状態へ戻す処理
  • CSRFトークン、共有ID、状態、担当者の入力検査

共有ボードを開いた直後から試せるよう、架空の問い合わせを3件だけ用意しました。

二つの画面で確認した

検証の手順は次の通りです。

  1. 同じ共有URLを二つの独立した接続で開く
  2. 画面Aで Q-101 を「対応中」にする
  3. 担当者を「レン」にする
  4. 画面Bから同じ共有データを読む
  5. 状態と担当者が一致するか確認する

結果は一致しました。更新APIは成功を返し、画面Bでも working と「レン」を確認できました。

異常な操作も確認しています。不正なCSRFトークンには 403、形式の違う共有IDには 422 を返しました。PHPの構文検査も、関連する全ファイルで合格しています。

なぜ、普通の画面だけでは共有できないのか

ブラウザの中だけで状態を変えることは簡単です。しかし、その変更は別のスマホやパソコンには伝わりません。

複数人で使うには、全員が同じ問い合わせ一覧を読み、変更した状態を同じ場所へ保存する必要があります。今回のデモでは、その共有場所をレンタルサーバー上に用意しました。

ただし、同じ目的を実現する方法はレンタルサーバーだけではありません。既存の問い合わせ管理サービスや共同編集ツールで十分な場合もあります。

サーバーを用意しなくてもよい場合

次のような使い方なら、専用の共有ボードを作らなくてもよいでしょう。

  • 問い合わせ対応が一人だけ
  • 件数が少なく、メールの既読管理で困っていない
  • 既存の無料フォームや表計算で足りている
  • 独自の状態や担当ルールが必要ない

反対に、担当者が複数いて返信漏れや二重返信が起きるなら、問い合わせの状態を共有できる仕組みがあると便利です。

今回まだ作っていないもの

  • 本物の問い合わせフォームとの接続
  • ログインとスタッフごとの権限
  • メールやLINEへの通知
  • 返信本文の作成・送信
  • 操作履歴とバックアップ
  • 長期保存と個人情報保護の運用

このデモは問い合わせ管理サービスの完成品ではありません。「別々の画面から同じ対応状況を共有できるか」だけを確かめる最小構成です。

今回の判定

二つの画面で、問い合わせの状態と担当者を共有できました。

AIで見た目を作るだけでなく、誰が対応しているかを全員で確認できるところまで進めると、仕事で使える形に近づきます。

一方で、実店舗で使うにはログイン、権限、通知、個人情報の管理が必要です。今回の合格は、共有機能という一部分に限った判定です。

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