AIに指示するだけで、美容室のサイトを作った
コードは1行も書いていません。店の情報を整理してAIに渡し、出てきたものを公開しただけです。予約フォームまで含めて2時間ほど。手順を全部そのまま置いておきます。
コードは1行も書いていません。店の情報を整理して、AIに渡して、出てきたものを公開しただけです。予約フォームまで含めて、実際にかかった時間は2時間ちょっとでした。
手順を全部そのまま置いておきます。カギカッコの中を自分の店の情報に差し替えれば、同じものが作れます。
制作会社に頼むといくらかかるか
比較の基準がないと「月1,000円」がどれくらい安いのか分からないので、実際に公開されている価格を並べます。2026年8月時点で各社のサイトに出ている金額です。
| 依頼先 | 費用 |
|---|---|
| 整体・接骨院専門の制作会社 | 初期 64,900円 + 月 6,490円 |
| 同上に予約システムを追加 | + 月 2,090円 |
| 「格安」をうたう制作会社 | 4万円〜 |
| 予約システム単体の相場 | 月 4,980円 〜 1万円程度 |
初期費用だけで、この記事の方法の5年分を超えます。
できあがったもの
架空の美容室「藍」のサイトです。メニュー、スタイリスト紹介、アクセス、予約フォームまで一通り入っています。スマホでも崩れません。
予約フォームは実際に動きます。入力し忘れがあれば止まりますし、火曜(定休日)を選ぶと弾かれます。確認画面も出ます。
用意するもの
| もの | 用途 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| AI(Claude / ChatGPT など) | サイトを作らせる | 無料枠でも可 |
| レンタルサーバー | 公開する・予約フォームを動かす | 月1,000円前後 |
| 独自ドメイン | お店のURLにする | 年1,500円前後(サーバー特典で無料の場合あり) |
料金は契約期間やキャンペーンで変わります。申し込む前に各社の最新価格を確認してください。ドメインは、サーバーによっては契約が続く限り無料になる特典が付きます。
手順01 ─ 店の情報を、紙に書き出す
ここが一番大事で、しかも一番飛ばされがちなところです。AIは店のことを何も知りません。渡す材料の質が、そのまま出来上がりの質になります。
- 店名・読み方・開業年
- 住所、最寄り駅からの徒歩分数、電話番号
- 営業時間、定休日、最終受付
- メニューと料金(所要時間も。あると予約が減らない)
- スタイリストの名前と、得意なこと
- 他店と違うところを一文で
手順02 ─ AIに指示を出す
実際に使った指示文をそのまま置きます。コピーして、自分の店の情報に差し替えてください。
美容室のホームページを1ファイルのHTMLで作ってください。
【店の情報】
店名:藍(あい)/ hair salon 藍
場所:東京都台東区蔵前 都営大江戸線 蔵前駅から徒歩4分
開業:2019年
営業時間:10:00-19:00(最終受付 17:30)
定休日:毎週火曜・第3水曜
席数:4席
特徴:完全予約制。1枠2時間確保して、担当がひとりで最後まで担当する。
【メニュー】
カット 5,500円(約70分)
カット+カラー 13,200円〜(約150分)
カット+パーマ 15,400円〜(約160分)
トリートメント 3,300円(約30分)
ヘッドスパ 4,400円(約40分)
前髪カット 1,100円(約15分)
※すべて税込・ブロー込み
【スタイリスト】
市原 悠(オーナー):乾かすだけで決まるカットが得意
三宅 果穂:カラー担当。ブリーチなしでの色味づくり
柴田 慧:くせ毛・多毛と頭皮ケアが専門
【入れてほしいもの】
・トップ、コンセプト、メニュー、スタイリスト、スタイル写真、アクセス、予約フォーム
・予約フォームの項目:名前、ふりがな、電話、メール、希望メニュー、
希望日、希望時間帯、指名、要望
・入力チェックを付ける。必須が空なら進めない。
メールと電話は形式もチェック。定休日(火曜)は選べないようにする
・入力 → 確認画面 → 完了、の3ステップにする
・スマホで見たときに崩れないようにする
・スマホでは画面下に「予約する」ボタンを固定表示
【デザインの方向】
落ち着いた雰囲気。濃い藍色と生成りの白。
見出しは明朝体。派手さより、清潔感と読みやすさを優先。
写真はまだ無いので、後から差し替えられるように場所だけ作っておく。
ポイントは、「入れてほしいもの」を箇条書きで具体的に書くことです。ここが曖昧だと、それっぽいけれど使えないものが出てきます。逆にここを細かく書けば、一発でかなり近いものが返ってきます。
手順03 ─ 出てきたものを見て、直させる
一発で完璧にはなりません。気になったところを、そのまま日本語で伝えれば直ります。実際に出した修正指示です。
- 「メニューの料金が見づらいので、右揃えにして数字を揃えてください」
- 「スマホで見たときにメニューが縦に潰れます。直してください」
- 「予約完了のあとに、問い合わせ用の受付番号を出してください」
- 「もう少し余白を広くして、ゆったり見えるようにしてください」
2〜3往復で終わります。専門用語を使う必要はありません。「なんか窮屈」でも伝わります。
手順04 ─ ファイルを保存する
出てきたコードをコピーして、メモ帳に貼り付け、index.html という名前で保存します。文字コードは UTF-8 を選んでください。ここを間違えると日本語が化けます。
保存したファイルをダブルクリックすると、ブラウザで自分のサイトが開きます。この時点ではまだ自分のパソコンの中だけです。
手順05 ─ サーバーを契約して、ドメインも同時に取る
ここが唯一、AIだけでは終わらないところです。
前の手順までで、フォームの見た目と入力チェックは完成しています。でも**「送信」を押したあと、その内容がどこにも届きません**。届け先がないからです。お客さんが予約を入力しても、店には何も来ない。
予約内容を受け取って、店のメールに転送する場所が要ります。それがレンタルサーバーです。契約すると、フォームの送信を受け取る仕組み(メールフォーム機能)が最初から付いているので、そこにつなぐだけで動きます。
そしてもう一つ。ドメインは、サーバーと同時に申し込んでください。
サーバーだけ契約すると、URLが長くて覚えにくいものになります。名刺に載せられません。かといって後から別の会社でドメインを取ると、両者を自分で紐づける作業が増えます。同時に申し込めば、その場で設定まで終わります。
さらに、サーバーによっては契約が続く限りドメインが無料になる特典が付きます。年1,500円ほどの費用がまるごと消えるので、使わない手はありません。
私が使っているのはこれです。このサイト自体も同じサーバーで動いています。
月990円から。独自ドメインが2つ永久無料で付くので、ドメイン代はかかりません。
※2026年9月7日まではキャンペーンで月693円から。
契約期間は12ヶ月以上を選んでください。 3ヶ月や6ヶ月より月額が安くなりますし、店のサイトを3ヶ月で畳むことはまずありません。長く契約するほど1ヶ月あたりの負担は下がります。
手順06 ─ 公開する
契約が終わったら、作った index.html をサーバーにアップロードします。管理画面のファイルマネージャーから、画面の指示どおりに上げるだけです。
アップロードした瞬間から、そのURLで誰でも見られる状態になります。ここまで来れば、名刺にもGoogleマップにも載せられます。
手順07 ─ スマホで確認する
最後に必ず、自分のスマホで開いてください。美容室のサイトを見る人の大半はスマホです。
- 文字が小さすぎないか
- 電話番号をタップして、そのまま発信できるか
- 予約フォームが入力しやすいか(キーボードが正しく出るか)
- 横にスクロールしてしまう場所がないか
崩れていたら、その画面のスクリーンショットをAIに見せて「ここが崩れています」と伝えれば直ります。
つまずいたところ
日本語が「???」になった 保存するときの文字コードがUTF-8になっていません。メモ帳なら「名前を付けて保存」の画面の下に選択肢があります。
写真をどうすればいいか分からない 最初は無しで公開して構いません。場所だけ作っておいて、撮れたら差し替えます。ただし、スタイル写真は予約数に直結するので、早めに用意した方がいいです。
フォームから予約が届かない 迷惑メールフォルダを確認してください。それでも無ければ、フォームの送信先アドレスの設定漏れです。
一度で完璧なものを作らせようとした これが一番の遠回りでした。ざっくり作らせて、見ながら直す方が早く終わります。
まとめ
コードを書けなくても、店の情報さえ整理できていれば、この程度のサイトは半日かからず作れます。制作会社に頼むと数十万円かかるものが、月1,000円ちょっとで自分の手元に来ます。
そして自分で作った以上、料金改定もスタッフの入れ替わりも、その日のうちに直せます。個人店にとってはこちらの方が大きいかもしれません。
次は業種を変えて、整体院のサイトを作ってみます。